金融翻訳者の日記/A Translator's Ledger

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

困ったときにはどうするか:出会った言葉(昨年~4年前の今日、FBお友だち限り投稿への書き込みより)⑲

(1)昨年の今日
「オンラインで会議すると、若い社員ほどよく発言する。中間管理職は発言をしないで様子を見て、経営者の行きそうな方向に賛成するというんですね。それでわかったこと。中韓管理職は要らないということです」
(「点検 コロナ後の世界 斉藤惇氏インタビュー」本日のテレビ東京「モーニングサテライト」)
オンライン会議では表情が読みにくいので「あうん」がよくわからない。若手からしてみれば偉い人の威圧感がない。会議が終わると画面がパッと閉じるので「いや~あの発言の真意は・・・」とかフォローが効かないし雑談もない。だから誰が何を話したかで全体から平等に評価されるのだろうと思いました。斎藤さん、そろそろ80歳のはずだけど、若いわ。

(2)2年前の今日
困ったときにはどうするか。実は、「とりあえず無視する」か「適当にパラメーターをいれておく」が、科学の常套手段です。
(『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』P134 新井紀子著 東洋経済新報社

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とにもかくにも前に進むというこの「科学的態度」は、難しいなあと思ったときにはとりあえず原文のままに置いておく(無視する)か仮訳を置いて前に進むという(私にとっての)翻訳にも当てはまりそう。

(3)3年前の今日
 「批判」というと、相手の主張をやっつけることだと思うかもしれない。が、もっと大切なもう一つの意味がある。自分の振る舞いが適切であるかどうかを省みることだ。
(「春秋」2018年7月27日付日経新聞

春秋: 日本経済新聞

(4)4年前の今日
都市に立ち並ならぶ高層ビル群を眺めながら思う。果たしてこの中に、解体することを想定して建設された建物があるだろうか。作ることに壊すことが既に含まれている。これが生命のあり方だ。
福岡伸一 「作ることは壊すこと」2017年7月27日付朝日新聞30面)