金融翻訳者の日記/A Translator's Ledger

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

やっと居場所を見つけられた:出会った言葉(昨年~3年前の今日、FBお友だち限り投稿への書き込みより)⑳

やっと居場所を見つけられた(1)昨年の今日
私は「この街でやっと居場所を見つけられた」という人たちを何人も知っています。彼らが苦悩したとき、どんな言葉で救われるのか。……私だったら……「あなたはそのままでいい。何も悪くはないし、変わらなくていいんです」と肯定されたい。
(「歌舞伎町は「ワケあり」ゆえやさしい 岩井志麻子さん 2020年7月21日付朝日新聞
*僕は、昔はこういう心境ではありませんでした。引用文で……で抜いた「行いを悔い改めなさい。昼の正業につきなさい」と諭していたと思います。今はかなり共感できる。私も未熟者だったので(今もそうですが)。

(2)2年前の今日
「僕は『頑張る』という言葉が好きじゃない。自分を無理に奮起させると、どこか無理が生じる。頑張るより楽しむことが大事」杉本雄さん(帝国ホテル 東京料理長)
(「My Story――わんぱく小僧の帰還」2019年7月28日付日本経済新聞
*高校時代に自ら人事部に手紙を書いて入社させてもらった帝国ホテルを、脂がのりきっている時代にいったん退職しフランスに単身乗り込んで成功。10数年後に呼び戻された杉本さんの言葉。時代の流れは「苦しむ」から「楽しむ」へを実感させる。

(3)3年前の今日
 「ネットで人々のつながりは多様になった。でも主な連絡手段が家の電話だった当時は、仲間に会う時間がいまより濃密だった」
(「音叉(おんさ)」 高見澤俊彦氏 70年代 最大公約数の青春――あとがきのあと 2018年7月28日付日本経済新聞