金融翻訳者の日記/A Translator's Ledger

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

「人は迷惑をかけるものだから許しなさい」:出会った言葉(昨年~3年前の今日、FBお友だち限り投稿への書き込みより)(92)

(1)昨年の今日
人は迷惑をかけるものだから許しなさい。会社員 高森美保さん
(「迷惑はお互い様」2020年10月18日付朝日新聞「声」欄から)
*他人に迷惑をかけてはいけないと思うけれど、そういう価値観を他人に押しつけてはいけないなあ、と。それともっと寛容な気持ちを持たないと行けないと思いました。

(2)2年前の今日
① 「数字を見せられたら、『そうかな』と思うことはやめる。この知識基盤社会を生き抜くために、数学におびえないリテラシーが必要だ。」新井紀子さん
(朝日地球会議「AIの民主化 いまこそ」2020年10月16日付朝日新聞
② 教科書と最低限の副教材(地図帳、年表、問題集)を、きちんと読んで理解することができ、学習したコンテンツの全体像とディテールを破綻なく自分なりにはっきりとイメージすることができ、母語である国語の成り立ちを客観的に眺めることを通じて英語の文法の成り立ちを理解することができ、数学の定義を理解し、練習問題を優しい者から徐々に難しい問題へと根拠よく説くことができ、(記述式問題の)自己採点の精度が高ければ、それだけで旧帝大クラスの大学には入学できるはずなのです。
(『AIに負けない子どもに育てる』pp301-302、新井紀子著 東洋経済新報社
*:①で新井先生がおっしゃっている「リテラシー」とはつまり②で説明している、旧帝大クラスの大学に受かるための力のこと。
新井先生の著書を読んでいないと、①の発言だけでは彼女が主張していることの極めて重要な一部(「リテラシー」)の意味が漠然としかわからない。スペースの関係もあると思うが、簡単な注くらい入れて欲しかった。
「この記事を読む人はそれくらい当然知ってるよね」と暗に示している姿勢(いわゆる「上から目線」)が朝日新聞にまだ残っている悪い癖かも。

https://www.amazon.co.jp/dp/4492762507

(3)3年前の今日
 恋人になると誓うより、仕事への志を語るより、心を本当に励ましてくれるのは日々の小さなできごとだ。  宇田智子
(「折々のことば」2018年10月18日付朝日新聞

www.asahi.com