金融翻訳者の日記/A Translator's Ledger

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

Reading 終了(後記:『世界でいちばん大切にしたい会社』のReadingでした)

昨日は午前に1件実務翻訳を納品した後、午後いっぱいかかってReadingのレポートの仕上げをした。

期間は1ヶ月(でもなるべく早くとは言われていた)。250ページの本を2回熟読してレポートを書いたら40時間。本になれば印税。本にならなければ報酬1万5000円という仕事である。PDFと紙で本はもらったが、自分でKindle版も買い、参考資料も購入したのでネットの報酬は1万2000円くらいかな。

Readingの仕事は2回目で、1回目は3時間で読み終えて「出版すべきではない」という確信を得たので、読み直すことなく「こんなものを出したら御社の評判に傷がつくから止めた方がよい」という趣旨のレポートを40分で書いて終了。それが『ブレイクアウトネーションズ』の翻訳につながったのかなあ。

今回は実に内容は面白かったのだけれど、内容が金融ではない、経営論だったので普段類書をあまり読んでいないという土地勘の悪さに加え(金融だったら目次を見てパラパラめくれば概ねわかります)、日本語にした時に果たして日本の読者に受けるのか?が1回読んだだけでは決めきれなかったので、参考資料(もちろん自分で探したんですよ)等も参照してメモを取りながら2回読む羽目に。最終的にはいくつかの条件をつけて翻訳すべきだという結論を出しました。

まあどうなりますか。

(後記)『世界でいちばん大切にしたい会社』のReadingでした。結局これが本になって、それがご縁で『ティール組織』につながったわけです(2021年5月17日記)

 

スケベ心に負ける(『ティール組織』リーディング依頼を受けた時) ① - 金融翻訳者の日記