金融翻訳者の日記/A Translator's Ledger

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

2017-01-01から1年間の記事一覧

TOEIC申し込みを押し切られる

昨日仕事をしている私の後ろから声をかけられた。 「お父さん、TOEIC申し込めるよ」 「え、あ、そうだった?・・・で、いつ?」 「9月10日」 「え、あ、仕事が・・・・・・あ、いや月末じゃねえか」 「約束だよ」「わかった。申し込んでおこう」 「今、申し…

特区諮問会議の民間議員の皆さんに問いたい。

民間議員の皆さんの、岩盤規制は撤廃すべきだ。というご意見に大賛成。 その上でお尋ねしたい。 そもそも民間議員の皆さんはなぜ、申請してきた加計学園の理事長が安倍首相の腹心の友であることを問題にしなかったのでしょうか? 親しい所であるが故に、慎重…

首相は「そもそも」の意味を引く前に・・・

首相は「そもそも」の意味を引く暇があったら、まず「李下に冠を正さず」の意味を辞書で引くべきだった。 安倍さんは、そもそも特区ができた時点で「誠に申し訳ないが、私の首相在任期間中、加計学園は特区には申請できない」と理事長に頭を下げてあきらめて…

前川前文科省事務次官の記者会見の雑感(2)

(正確に数えたわけではないが)合計で20名くらいの質問者のうち、朝日、日経、テレ朝、NHK、時事、共同、東京が各1名(か2名)、個人会員2名だったのに対し、産経新聞とフジテレビの質問者が6~7名いた(およそ3分の1)ということ。ちなみに司会は毎日(前…

前川さんが彼らに与えた最大の打撃

前川さんの記者会見でもう一つ思ったこと。 安倍、管、荻生田、松野、義家、そして内閣府の審議官たちは、この前川さんと同じルール(本人のステートメント(30分程度)、自分に好意的な代表者による一問一答の質疑応答(30分程度)、その後、参加者なら挙手…

前川前文部科学省次官、記者会見で最も重要なこと

仕事しながら2時間見ました。素晴らしい記者会見だった。 見た甲斐があった。 冒頭に司会の方から、「国会で語ってもらおうにもその場がないので、ここは証人喚問ではないが、前川氏には是非良心に従ってお答えしていただきたい」との挨拶があって始まった今…

For Disclosure:『李下に冠』以前の問題

僕が理解できないのは、 首相直轄の国家戦略特区の対象として加計学園が申請してきたら、首相、閣僚および内閣府の職員は「自分はここの理事長とこういう関係にある」という情報開示を審査や検討に入る「前に」明確に宣言して、あるいは文書にして発表するの…

「どうせバレな(い)」ければいいのか(2017年6月)

「最近 盛んに報道されているので、加計孝太郎氏と安倍首相の関係は承知している」(萩生田官房副長官) 昔の政治家にも国民をバカにした奴はいたはず。そしてそういう奴は淘汰されていた(と信じたい)。 ただ、昔はそれ(国民をバカにしているの)が国民か…

加計学園問題への経済界のあるべきスタンス

「我々民間企業は、投資家、顧客、そして社会一般に対し、適時、適切、公平、迅速に情報を開示する、という重大な責務を担っている。 今国会の成り行きを見ると、事柄は一学校法人の許認可云々という卑小な問題ではない。 政府部内における政策決定プロセス…

私は圧力を一切かけていない。

「私は圧力を一切かけていない。ただし、大変遺憾なことに、私の意向を曲げて忖度した一部役職員が関係各省庁に圧力をかけるという『行政を歪める』がごとき行為があった ― そう認めざるを得ない証言や文書の存在が明らかになっている。 もとより私にはその…

TOEICの性格(模試を1回受けての感想)

『TOEIC 完全教本 新形式問題対応』 https://www.amazon.co.jp/dp/4327430862/ のテスト1を、パートごとに時間を測って取り組み、採点し、復習を終えたところ。 とはいえ本番と同じではなく、毎日30~40分程度ずつ割いているので、「一気に通してやるのとは…

TOEIC模試を8割ほど受けての感想

ちょっと事情があって3日ほど前からTOEICテキストに取り組み始めた。と言っても本番通りの時間はとれないので、細切れに時間を計りながら受けています(毎晩、寝る前の30分ぐらいずつ)。 リスニングが終わって採点し、今はパート7の前半(200問中の170番)…

『英語力はメンタルで決まる』

英語の勉強をもりもりやる気になる本。 「お前にいいんじゃないか?」とTOEICに燃えている次男に紹介しようとしたら、「今日ちょうど本屋で立ち読みしてきたところだ」というので、元々読もうと思っていたし、立ち読みで終わったら美野さん(本書の編集者で…

FX取引に対する僕の考え

拾った言葉:「パチンコ、パチスロは適度に楽しむ遊びです。のめり込みに注意しましょう」本日の新聞折り込みに入っていたパチスロ店の広告に書いてあった警告文。 これを見てつくづく思ったのは、FX取引に関する広告になぜもっと厳しい制約を課さないのだろ…

10年以上の営業活動(?)の成果

昨日の夕方は某社の編集者の方と食事。 名前の出なかった(翻訳協力者としては出た)最初の訳書を担当していただいて以来、Lさんとの付き合いは12年になる。「付き合い」と書いたが、Lさんの本職は書籍ではなく雑誌だったこともあり、訳書が出る度に私の方か…

「ちょっと前のアタシ、ナイス!」

「ちょっと前のアタシ、ナイス!」と妻がニコニコしていた。「何ですか、それ?」 「今日ね、朝から洗濯、掃除、ゴミ出し、生協への発注、請求書書きをてきぱき、ほぼ同時に進められたのよ」「ほ~それはそれは」「でもね、それをしているときは、結構夢中で…

生まれて初めて席を譲られた話

一昨日のこと。叔母の通夜に参列した後だから、午後9時くらいだったかな。 東西線日本橋駅でかなり混み合っている電車に乗り込み、通路の奥まで動いて荷物を棚に乗せようかなと思ってゴソゴソやっていたら「どうぞ」との声。年の頃30ぐらいだろうか、スポー…

「ディープでコアな講演会」ー 大森望×山形浩生 「ディストピアSFの系譜」

昨日は夕方まで仕事。5時に納品した後に下北沢へ。数々のラーメン屋の誘惑を振り切りカレー屋に入る。会場は駅からすぐ近くだが細い道を入ったところ。催し物があるとの看板がないと、つい通り過ぎそうな入り口から階段を上った2階にある、目立たない書店。…

「文科省の天下り問題」で思い出したこと(2017年1月)

思い出したこと①昨日のラジオ番組で高橋洋一さんが「高級官僚はそのままでは民間では使えない」と話した根拠の一つが、「官僚は権限を握って割り振るのが仕事だからどうしても上から目線になる。この姿勢が身についちゃっているので民間に普通に就職しても無…

翻訳の見直し

たった今、『アメリア』の2017年2月号、特集「翻訳スピードは上げられるのか?」をザッと読んだところ。 見直しをどう(効率よく?)しているのか?についてのコメントがなかったのは残念だった。アンケートはそういう趣旨ではなかったのかな? もちろん、1…

生活習慣化する、ということ(2017年1月)

今は、「ルーティーン」って言うのかも。 典型的なある日の私の朝(前日飲み会あり)・・・ 5時15分起床。 すぐにヤカンに水を入れ火にかけ、トイレに向かい、トイレ用洗剤を便器その他に吹きかけて(消毒には5分程度放置がよいと書かれています)、脱衣場で…

フリーランスへの追い風(2017年1月)

大手企業の時短や働き方改革の動きは、我々フリーランスへの超追い風になるのではないかな?なんてったって隙間がたくさんできるから。

『ブレイクアウト・ネーションズ:「これから来る国」はどこか? (ハヤカワ・ノンフィクション文庫) 』 訳者あとがき(2015年3月に執筆)

本書はルチール・シャルマ(Ruchil Sharma)氏によるBreakout Nations In Pursuit of the Next Economic Miraclesの邦訳(文庫版)である。なお原著は2012年5月にハードカバー版が、一年後の2013年4月にペーパーバック版が刊行されたが、ペーパーバックの刊…