金融翻訳者の日記/A Translator's Ledger

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

FX取引に対する僕の考え

拾った言葉:「パチンコ、パチスロは適度に楽しむ遊びです。のめり込みに注意しましょう」本日の新聞折り込みに入っていたパチスロ店の広告に書いてあった警告文。

これを見てつくづく思ったのは、FX取引に関する広告になぜもっと厳しい制約を課さないのだろう?ということ。

FX取引における「レバレッジ」とは借金のこと。元手10万円で20万円の取引をできるとはつまり、10万円を借金して取引しているのと同じである。そしてドル円の取引は完全にゼロサム=たとえば、ドル円取引では、ドルを持った人も円を持った人も両方儲かることはあり得ない。また為替は長期的には何らかの均衡点に達すると言われているが、何が決め手になるのかの結論は出ていない。短期的には、例えば「なぜ昨日円高ドル安に動いたのか」について後付けの説明はできたとしても、為替が「明日、あるいは来週までどう動くのかはわからない」というのは専門家の多くが認めるとおり。

要するに、為替取引は、短期的には丁半バクチと本質的に変わらない。

したがって、個人がレバレッジの効いたFX取引をするということは、

他人から金を借りて丁半バクチをすることと本質的に同じである。

僕はそう考えている。