金融翻訳者の日記/A Translator's Ledger

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

翻訳の見直し

たった今、『アメリア』の2017年2月号、特集「翻訳スピードは上げられるのか?」をザッと読んだところ。

見直しをどう(効率よく?)しているのか?についてのコメントがなかったのは残念だった。アンケートはそういう趣旨ではなかったのかな?

もちろん、1回目の翻訳をいかに速く、ミスを少なく仕上げるのか?が最も重要なので、「翻訳スピードを上げるには?」と尋ねられれば、まずは1度目の翻訳のスピードを上げるには?と考えるのはわかる。

でもここで「翻訳スピード」を原文を受け取ってから納品するまでの時間、と考えると、(僕の場合)1回目の翻訳が終わるまでが一番時間がかかり、その次に時間がかかるのが見直しです。ソースクライアントの場合は1回目の翻訳の6割ぐらいの時間がかかる。

そういえば、「私はこういう観点から、こういう見直しをしている」という話を読んだことがない。

唯一この観点に一番近いのは、昨年の夏、村井章子さんが講演で話された「自分の歩留率を把握して見直せ」というアドバイスかなあ。