「私は圧力を一切かけていない。ただし、大変遺憾なことに、私の意向を曲げて忖度した一部役職員が関係各省庁に圧力をかけるという『行政を歪める』がごとき行為があった ― そう認めざるを得ない証言や文書の存在が明らかになっている。
もとより私にはそのような意図は毛頭なかったが、これらは、もし事実とすれば国民に対する大変な裏切り行為であり、そのような疑念を招いた私の責任は免れ得ない。内閣の長として国民の皆様に深くお詫びするとともに、各省庁で常日頃から誠実に職務に従事してきた大多数の職員諸君の志と意欲を奪う結果となったことは慚愧の念に耐えないと申し上げておきたい。
こうしたことを2度と繰り返さないため、本件を徹底的に調査した上で、我が国における意思決定プロセスの明確化、透明化、そして公平化を図るとともに、関係各部署における文書の保存方法等を抜本的に見直したい」
と言ってほしかった。