金融翻訳者の日記/A Translator's Ledger

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

花は咲くときにはがんばらない :出会った言葉(昨年3年前の今日、FBお友だち限り投稿への書き込みより)㉖

 (1)昨年の今日
「花は咲くときにはがんばらない。ゆるめるだけ」(中3)
天声人語 2016年1月27日日付朝日新聞
*我が家の冷蔵庫から。中高生向けに募集した「折々のことば」の入選作だそうです。ホッとする。

http://saas01.netcommons.net/nisshin/htdocs/?action=common_download_main&upload_id=86310

(2)2年前の今日
封筒にメールアドレスを書けば相手に届く――。そう思っている中学生が少なからずいるらしい。
(「春秋」 2019年8月5日付日本経済新聞

春秋: 日本経済新聞
*文化の変容がもたらした寂しいお話。嘆かわしい、あるいは教育の荒廃?みたいに考えるのは違っているような気がする。では次はどうだろう?

「『学』から始まる単語を見ると、『学級』でも『学年』でも『学業』でも全部、『がっこう』と読む生徒がいる」という話も聞きました。読み障害のあるお子さんなのかもしれません。「どうして、いつも『がっこう』と読むの?」と訊ねたところ、「そのほうがよく当たるから」と答えたそうです。
(『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』p203 新井紀子著、東洋経済新報社

(3)3年前の今日
ひとは競って早く知ろうとするが、「どうも腑に落ちない」という感覚のほうがはるかに重要だと、社会学者(大澤真幸)は言う。思考を駆動するのはこの「掴みきれない感」であり、過去の思想も、その言い切れていなかった部分から大きな刺激を受けると。
(「折々のことば」2018年8月5日日付朝日新聞より)

折々のことば:1189 鷲田清一:朝日新聞デジタル

 

よい1日を!