金融翻訳者の日記/A Translator's Ledger

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

産みの苦しみ(『ティール組織』の翻訳)

3月29日(火)

おはようございます。

[昨日の自分]
起床:3時10分
体重:77.6kg、体脂肪率21%、体脂肪量16.3kg
前日比: -0.8kg、-3%、-2.5kg
ピーク:体重は79.0kg(3/6/16)脂肪量は19.9kg(12/7/14)
間食:和菓子2個
運動: スクワット90回、ウォーキング2.4キロ、5071歩
翻訳筋トレ:『国家は破綻する』『わたしを離さないで』『誤訳の構造』学習の計25分。(TED 93回)
落ち穂拾い:巻末資料(appendix)、緩やかながらも底堅い、資金回帰(repatriation)、高安まちまち
翻訳時間:8時間50分
就寝時間:12時間45分

さすがに昨日は3時起きで仕事をしたので夕食時には疲労困憊となった。

お昼頃に某出版社に電話。昨年夏に私から持ち込んで企画を通してもらった翻訳案件が進んでいないことのお詫び。一昨日にメールを打ってあったが、やはりかけにくい案件ほどなるべく早く、しかも直接話さないといけないと思った。

プロジェクト開始前に「本業は実務なので時間がかかる」と言ってあったし、毎月末には進捗状況(というよりも未進捗状況)をメールと時折電話で報告していたのでご担当者にとっては青天の霹靂というわけではない。

とはいえ本当は5月に終わるはずがまだ5分の1にも達していないのはひとえに私のスケジュール管理不足のせい。今までこういうことはなかったので、想定以上に実務翻訳が忙しくなっているのと(その割には儲かりませんが)、体力が落ちているせいかもしれない。

「鈴木さんのペースでどうぞ」と言っていただいたのにはホッと胸をなで下ろしたが、その言葉に甘えず(実はすでに甘えているのですが)、時間を作る努力をしよう。

実はもう1冊。これは昨年2月に翻訳がいったん終わったものが出版社の都合で延びたもの。こちらは編集ご担当者からのフィードバックをそろそろ見終わるところまで来た(あと3日で返す予定)。出版はたぶん6月だと思います。

・・・とまあちょっと長めの話とは関係なく、今わかっているだけで本日2件、金曜日に2件、来週月曜日に1件の締め切りを抱えてまずは走り続けないと。

何か短距離走長距離走を同時にやっているみたいな感じ。

・・・というわけで、本日も皆さんにとって素晴らしい1日となりますように!!

(後記)上の書き込みで「某出版社」とは英治出版さんのこと。「昨年夏に私から持ち込んで企画を通してもらった翻訳案件」とは『ティール組織』のことです。何しろ原文が難しいのと本業(金融翻訳)が忙しいので予定を大幅に遅れていました。自分で持ち込んだ案件なのに遅れに遅れていて申し訳ない気持ちでいっぱいだったのですが、担当の下田さんの文字通り暖かい姿勢に救われました。今でも感謝しています。なお「実はもう1冊」というのは『Q思考――シンプルな問いで本質をつかむ思考法』(ダイヤモンド)で、こちらは予定通り6月に刊行されました。

肉体的にも精神的にもかなりキツかった。

この書き込みいの後、さあ、はちまきを締め直して!!!とやっていたら6月にブレグジット(英国のEU離脱)に関する国民投票で離脱支持派が勝ち金融市場が大混乱、やっと落ち着いたと思ったら今度はアメリカでトランプ大統領が当選で再び大混乱。金融市場が大混乱するということは、金融翻訳が「まったなし」の超大忙しになることを意味しまして、予定がさらに遅れ・・・・と大変な1年でした(出版タイミングが結果オーライになったのは幸いでしたが)。

産みの苦しみの中で「お友だち限り」で公開していたその日の日記を、翻訳ストレッチ(当時は「翻訳筋トレ」と言っていました)も含めてそのまま公開することにしました(2021年3月29日記)。