金融翻訳者の日記/A Translator's Ledger

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

当世学生気質?(2016年4月)

昨日は4月1日だったんですね。

朝日新聞では「天声人語」の執筆者交代が発表されていた。新聞1面の執筆者紹介記事を見たのは初めて。昔は執筆中は匿名だったような気がしますが時代は変わったのだなあ。「吾輩は猫である」も始まりました。

考えてみると僕は5月から3つの勉強会に参加することになる。金子靖先生(研究社)のスピンオフ勉強会、立命館大学WSJ講座に加えて、実は大学のゼミの先生の勉強会にも参加することになった。

U先生は1945年生まれ。この3月で某女子大の教授も定年退職となり、文字通り悠々自適。ご本人の言葉を借りれば「今までやろうと思ってもできなかった研究生活に没頭できる」とのことだが、合わせて「大学の教員であったメリットは、常に若い世代の皆さんと勉強し続けられたこと。そこで退官後もそういう機会を設けたい」と、先日のOBOG会で勉強会の募集をされたのだ。

在学中は先生の授業に全く出なかった(ゼミには2年間しっかり出ました。卒論も書いた)ことを心から後悔している僕は「若くはありませんが・・・勉強させてください」)とメールを打った。数日後にメールが来て6人集まったのこと。OBOGの合計が280人とのことだったので2%。先生の専攻は現代アメリカ史。僕のやっている翻訳とは直接関係のない学問の一端に触れるようで今から楽しみです。・・・ただ月3回の勉強会。スケジュール管理が大変かも。

・・・そうそう、それで思い出したが、先日ゼミの友人の送別会の帰り、私が学生時代に最も尊敬していて、今は母校の学部長をされているNさん(私より1学年上)に「最近の学生気質って僕らのころとどこか違う点ありますか?」と聞いたら面白い話をしてくれた。

・トップ層は僕らの頃よりレベルが高い。ただし底辺層は「てにをは」さえおぼつかない。だから論文指導が大変だ。
・車を持っている奴が少ない。昔はゼミ合宿といえば車がすぐ5~6台集まって分乗していったものだが、今は教授のNさんの車に何人か乗り、後は公共交通機関を使っている。
・金を持っていない奴が多い。昔の飲み会の方が贅沢だったような気がする。
・(ちょっと悪い意味での)エリート意識の強い人が目立つ気がする。

飲んだ後の雑談なので多少つじつまが合わない点はご勘弁を。ご参考まで。

(後記)U先生を囲む勉強会は現在も続いています。ちょうど6年たったわけです。最後にご紹介した「今は母校の学部長をされているNさん(私より1学年上)」、昨年、母校の学長に就任されました。