昨日も1日中仕事。今日から実務が再び忙しくなるので、1日中遅れている本の翻訳。
夜、その担当編集者からメール。
「素読みですので全体的な観点になりますが、さすが、とても素晴らしい文章で訳されていると感じました。事例が活き活きと読みやすく描かれているので、わくわくしながら読み進めることができました」
僕は書籍の時には編集者の方に仮訳を一部見てもらって感想をもらうことにしている。通常は翻訳を初めて1カ月後ぐらいに、「はじめに」とか「1章」だけでやるのだが、今回は実は極めて抽象度の高い内容の含まれた難解な原文で、かなり訳さないと仮訳すら出せない状態がつづき、締め切りを3カ月延ばしてもらって先週ようやくその一部を出したのだ。このテーストが編集者の感覚と違うとここまで積み上げたものが瓦解するのでかなりヒヤヒヤだったのだ。
しかもこれ、僕の持ちこみ案件なのだ。
自分で持ち込んで企画通してもらって、いざ訳し始めたらとんでもなく難しかった(一応2回読んで企画書出したんですが、通読と翻訳は全然違うのね)・・・なーんてシャレにもならん話が進行しております。もちろんそんなことは編集者にはどうでもよいことでして、しかも翻訳を始めた昨年10月からこの7月まで市場が大揺れに揺れて本業がいそがしかったこともあり・・・(これも編集者にはどうでもよいことでして)ひたすら頭を下げて延ばしてもらったのでへんなもの出すわけにはいかないというプレッシャーがいつも以上に大きかったのでホッとした。
(後記)『ティール組織』の冒頭の訳を約束の締め切り後に編集を担当された英治出版の下田さんに見ていただいたときの日記です(もちろん当時は書名を伏せていました)。この後まだまだ大変な日々が続くことになります。