金融翻訳者の日記/A Translator's Ledger

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

勉強するなら良書を繰り返し学べ④:佐々木高政著『新訂 英文解釈考』(金子書房)

(1)基本問題
同業者の皆様は一読して意味は分かると思いますが、ではどう訳す?まずは紙とペンを持って、手で訳してみよう。制限時間は3分。

I knew he knew I knew what he was thinking.

(意味)
自分の考えていることが読まれたなと彼が悟ったのがわかった。
(佐々木高政著『新訂 英文解釈考』(金子書房)p198)

(2)応用問題
英語の意味が一読して理解できれば相当の実力者だと思う。こちらは(1)とは異なり、意味さえわかれば和訳は簡単。ヒント:economyは「節約」。

Economy is going without something you do want in case you should, some day, want something you probably won't want.

(意味)
節約とは、万一他日、恐らくはいらないであろう何かある物を必要としはしまいかと、現実に今必要なものをなしですますことだ。
(佐々木高政著『新訂 英文解釈考』(金子書房)p198)

こういうものを紙とペンで学んでいくことが「初心に帰る」ということではないか、と自分を納得させながら毎朝取り組んでいます