金融翻訳者の日記/A Translator's Ledger

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

used toとwould に関するメモ(翻訳ストレッチの教材から)

(例文)

We used to work on mathematics together.  He was incredibly quick, and would be half-way through solving a problem before I understood the question.

(意味)わたしたちは二人で数学をいっしょに勉強したものだった。彼は信じられない程解くのが早く、わたしが問題をのみこむころにはすでに半分解き終えていた。


(ここでの解説)used to ~比較的長い期間にわたって続いた「習慣的行動」を(現在はそうしたことはないが[時に悲しい響きがこもるころもある]の含みを添えて)いうのに用いる。'would'はその期間がぐっと絞られる。
(佐々木高政著『新訂 英文解釈考』(金子書房)p94)

*本書は、英英辞典で説明されている語(句)の意味やニュアンスを日本語で説明しているのが特徴であり最大の魅力。分かっているはずだけど、つい忘れがちな語句の特徴や差異を単文を使って説明してくれるのが嬉しい。英和辞典の説明が使われることがないので非常に勉強になる。ただし構文等の解説が薄いのがやや難点か。英語のかなり得意な高校生、大学生、翻訳者、英語オタク向けの本だと思う、

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