(1)3年前の今日
すらすらと読まれる文章を書くには工夫が要る。言葉の選択だけでなく、文章の流れや構成に気を配らなければならない。すらすら読まれる文章がすらすら書けることはない。すらすら読める文章のためには、すらすらいかない時間が必要だ。
(「すらすら一気」 平田俊子(詩人) 2019年7月7日付日本経済新聞文化欄)
*三島由紀夫は生前、芥川賞選考会の後の宴会中に紙とペンを持ってこさせると、その場で「選評」を文字通りすらすらと書いて担当者に渡していたそう。そういう人もなかにはいた、ということで。
(2)4年前の今日
俳句は意味を伝えるものではありません。映像を言葉に変換した句を、読む人が記録の映像に変換することで懐かしさを喚起します。 夏井いつきさん
(「フロントランナー」2018年7月7日付朝日新聞より)