金融翻訳者の日記/A Translator's Ledger

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

「たいせつなのは、待つことだ」(2018~2020年の今日に出会った言葉)

(1)2020年の今日
たいせつなのは、待つことだ。
自分がつくったものを、読者を信じて、できるだけ長い間待つこと。
……(中略)……
それは安穏とした時間ではない。豊かな時間というものでもない。心のなかでは、一円でも多くの売上を、と焦っている。
でも、待つ。
(『古くて新しい仕事』pp189-190 島田潤一郎著 新潮社)

(2)2019年の今日

学生は就職先を決める際、「〇〇になりたい」「〇〇という仕事がしたい」と考えがちだ。英語で言う「Do」だ。しかし、それでは就職後に目の前の業務をこなすだけとなり、個人の市場価値は評価されにくい。これからは「〇〇でありたい」という「Be」を基準に考えるべきだ。自分がありたいと思う姿をイメージしないといけない。
(碇邦生「私見卓見 ―― やりたい仕事よりありたい自分」2019年1月31日付日経新聞

www.nikkei.com

(3)2018年の今日
人生なんてままならないことだらけだ。それでも、どうにか耐えていくしかない。なのに、スマホのせいで私たちはますますこらえ性がなくなっている。私がケータイを持たないのはなにも精神鍛錬のためではないが、スマホの反対語は「我慢」なのではないかと思うのだ。
(「神様だって既読スルー」東山彰良 2018年2月4日付日本経済新聞最終面)