金融翻訳者の日記/A Translator's Ledger

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

「ある人たちは目だけでなく、手で本を選ぶ」(若松英輔さん):5月13日に出会った言葉:

(1)2023年5月13日
読書好きの人には伝わるのではないかと思うが、ある人たちは目だけでなく、手で本を選ぶ。本を手にしたとき、その内容を読まずとも自分との関係を鋭敏に感じ等。今、よまなくてもよい、しかしこの本が必要になるときが必ず来る。そんな思いが内心から湧き上がるのである。
(「真の芸術とは〜岡本太郎ピカソ論 若松英輔 言葉のちから」2023年5月13日付日本経済新聞

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(2)2019年5月13日  ·
「(日本の特殊性を、世界標準を変えるような普遍性を持たせるべきだという自らの主張について)モデルになるのは先日引退したイチローのあり方でしょう。メジャーリーグでの活躍を通じてベースボールの楽しみ方自体を変えた。通常内野ゴロは投手が勝ったことを意味していた。ですがイチローはボールが内野に転がったところから、投手と打者の1対1から1対9の戦いが始まる。これぞ新しい野球の面白さだ、という提案として受け入れられた」
(「(令和に寄せて)元号ブーム、内向きの「誇り」 社会学者・大澤真幸さんに聞く」2019年4月26日付朝日新聞より」

(3)2018年5月13日  ·
今の字形からはすこしわかりにくいが、「母」は「女」という漢字を基礎にしており、「女」の中央部、すなわち胸にあたる部分に点を二つ加えると「母」になる。この点は乳房の先にある乳首を表しており、それが「母」という漢字にいまも二つの点として残っている。
阿辻哲次 「豊かな乳房をかたどった「母」」2018年日5月13日付日本経済新聞「遊遊漢字学」)より)