金融翻訳者の日記/A Translator's Ledger

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

「相手に勘違いがあると思ったんです」渡辺明二冠(2020年当時): 8月22日に出会った言葉

(1) 2020年8月22日
相手に勘違いがあると思ったんです。読んでいない手を指されたとき、判断として自分が間違っている、というところからは入らないわけですから。自分への信用もあるし、これまで相手のほうが間違ってきたからこそ、現在のようなポジションにいるわけです。でもこのときは違ったんです。……(中略)……

初めは、少なくともこちらがはっきり負けているとは思えなくて、進んでいったら、負けになっていることが理解できた。結果的には、その手を指される遥か前から、こちらの負けだったのです。藤井君が早い段階から、実際に指した順で勝てる、と見通して踏み込んできたことが、感想戦で理解できました。

基本的に、今までこういった経験はありません(ここまで)
(「渡辺明二冠、藤井聡太棋聖を語る」『文藝春秋』2020年9月特別号 p226)
*これって、渡辺さん、「自分の方が弱い」と言っているのと同じですよ。こういうことをハッキリ認めて言える。さすがだ。一層好きになりました。

こういう方の「私の履歴書」こそ読みたい。

(2) 2018年8月22日
「負けるのは不名誉ではない。不名誉なのは負けて駄目な人間になることだ」蔦文也監督
(「春秋」2018年8月22日付日本経済新聞

春秋: 日本経済新聞

(3) 2017年8月22日
昔、小論文の模試で「医者になりたいのは、愛する人を救うためだ!!」ってドヤ顔で書いたら採点官に「医者は愛してない人も救う職業です。これでは不合格です」って書かれてたの今でも心に響く言葉だわ
(さとみな (Satomina)@muroyamuronさんの8月17日のツイート)