金融翻訳者の日記/A Translator's Ledger

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

何か特技をのばしておくといい:(昨年~4年前の今日、FBお友だち限り投稿への書き込みより)(40)

(1)昨年の今日
売れる方法はわからないけれど、何か特技をのばしておくといいよ。 又吉直樹さん
(「『苦手』を削り落として、『得意なこと』を伸ばす」 田中光 202021日21日付朝日新聞

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(2)2年前の今日
① 科学というのは、ある一人の人間の突然のひらめきで生まれるというより、機が熟すと同時多発的に「言葉として」発見されることが多いように思います。
(『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』p112新井紀子著、東洋経済新報社
② 長い歴史を通して、数学は、人間の認識や、人間が認識している事象を説明する手段として、論理と確率、統計という言葉を獲得してきた、あるいは、獲得できたのはその3つの言葉だけだった(同書p115)
③ 数学が発見した、論理、確率、統計にはもう一つ決定的に欠けていることがあります。それは「意味」を既述する方法がないということです(同書p118)

*新井さんの本が読み終わったのでざっと振り返って重要だなと思った一連の文章を繫げてみました。ちなみに③の「もう一つ」の前に説明されていたのは「超越数」という概念だそうです。円周率のπや自然対数の底であるeのこと。ご興味のある方は同書をどうぞ。

(3)3年前の今日
人類学者は人間の想像力には限界があると思っている。だから調査計画や仮説を喜んで捨てて、現場で偶然手にした想定外の事象から問いを深めようとするのだ。
(「松村圭一郎のフィールド手帳」2018年8月22日付朝日新聞

(4)4年前の今日
「政治とは何か、生活である」(田中角栄
「政治とは最高の道徳である」(福田赳夫
「政治とは権力に参加しようとする努力である」(中曽根康弘
(「なせ政治家は劣化したか」2017年8月21日日本経済新聞

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