某社ホームページ(一部です)の英訳案件を受注した。
今回は以下の点で新たな取り組みとなる。
1.CHAT GPT-4を利用して一次訳を作成し、そこから編集作業に進む。
2.したがって、翻訳にも、翻訳チェックにもネイティブ・スピーカーへの業務委託は行わない。
3.料金体系は、鈴木がネイティブスピーカーに外注することを前提に受注した場合の通常の翻訳料金(日本語の文字数×文字単価)と、鈴木が本件翻訳業務にかかった時間×時間単価で算出された翻訳料金のうち、「安い方」とするなお、私はこれまで複数の上場企業、会計士事務所等からHPを含むIR情報等の英訳を受けてきた)。
ここで、鈴木が翻訳に何時間かかったかは鈴木の自己申告となります(お客様に信用していただくということになる)。
3.は僕からの提案です。
時間給で進める場合、お客様から見ると、最大で何時間かかるかがわからないというリスク、つまり予算の見込みがつきにくいという課題がある。
一方、CHAT-GPTを使えば、出来はともかく初めの翻訳は一瞬で終わるので、お客様から見た場合、「ネイティブ+鈴木」が翻訳にかける時間と、鈴木一人でCHAT-GPTと相談しながら訳す時間は、どう考えても後者の方が短いはず、という仮説に基づく提案です。
なお、CHAT-GPTはネイティブスピーカーの英語に遜色ないし、プロンプトの与え方と編集しだいで並みの英米人以上の立派な英文が出来上がるはずだ。
というわけで、お客様には文字数で算出した翻訳料金で予算を組んでもらい、これを最大値として、時間給に基づく料金との比較で安い方を選んでもらったということです。
お客様には、CHAT-GPTを使う(=ネイティブを使用しない)ことをご説明済み。翻訳の精度は僕の実力と努力次第となるが、これまでCHAT-GPTを使った英文例や、CHAT-GPTに対する僕の考え方、実験については公開しているブログでご確認いただいた上でのゴーサインです。
現状のステータスは、ご発注いただいたところです。何しろ初めての試みで何がどうなるかはわからないが、今後、可能な範囲で経過報告はしていく予定です。
なお、お客様からは、社名、業種、具体的な翻訳料金の条件を一切伏せるという条件付きで、経過報告等の情報開示にご同意いただいています。趣旨をご理解いただいたお客様には心から感謝します。
(ご参考)
僕がこれまで「機械翻訳」について書いてきたブログは添付の通り。このテーマについては2014年から書いており、最初は、というかつい最近までかなり否定的でした。日本語の原稿をChat-GPTに訳させて編集したものも含め42本でした。
(後記)一旦納品後、お客様と何回かのやりとりを下手上で最終的に完成しました。なお翻訳料金はかかった時間で計算された(安い方の)値段でした。こ記事をこの記事をお読みになって「当社(当行、当事務所)のホームページを英訳してみたい」と思われた方、どうぞtouch-sz(A)flamenco.plala.or.jp((Aには@が入ります))にご連絡ください。翻訳会社よりも安く、しかもレベルの非常に高い英文ホームページを作らせていただきます。