金融翻訳者の日記/A Translator's Ledger

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

好きなことを仕事にできた幸運

今朝の朝食時の会話:

「おれさ、今日丸善に行ってくるかも」
「わかった。何か買うの?」
「うん、TOEFLのテキストをね。丸善はそろっているから。大手町よりも日本橋の方がいろいろありそうなので、日本橋にしようかな」
「お父さん、TOEFL受けるの?あれ、数年前にHと一緒に受けに行ってたのとちがうやつだよね??」
「受けない受けない。たださ、TOEFLの方がアメリカ人学生が当然持っているはずの理科や社会の知識、つまりは教養の基礎が学べることがわかったんでね。それを改めて学ぼうかなと」
「そうなんだ~」
「HとやっていたのはTOEIC。あれはメニューとか回覧板とか時刻表とかトリセツとか、駅構内や機内でのアナウンスとか、向こうで生活するために必要なサバイバル英語で、一時点数を上げようとHと競っていたけど、深みがね~んだ、深みが。だから教養を身に着けようとすればさ~・・・」

とこっちが必死になって説明しかかったところで妻から一言。

「お父さん、やっぱり好きなのね~。英語が」
「・・・そ、そうだな~」
「オンライン英会話も始めてからずっと続けてるじゃん」
「そうだよな~」
NHKラジオ英会話もやってるんでしょ?」
「それは基礎英語始めたお母さんの影響だよ。オンライン英会話も毎日続けてるけど、やっぱり相手はフィリピン人だろ?レッスン開始前の準備として、ネイティブの英語で『耳慣らし、口慣らし』をしておこうと思ってさ」
「そうよね。仕事に役立つとか、役立たないとか以前に、お父さん好きなのよ、英語の勉強が。あたしの絵とかピアノとか絵本の読み聞かせと一緒なのよね」
「そうかも」
「卓球とか、将棋とか、いろいろやったり、『やる!』と言ってなかなか始められないものも多いけど、英語の勉強だけはやってるもんね~。だれから言われなくても」
「うん」
「お父さん、それが仕事になったんだね」
「そうだね」
「お父さん、好きなことを仕事にできて本当によかったね」
「そうだな~・・・滑り込みセーフだったかもしれないけど」

というわけで僕は本日午後に、TOEFLの良書を探しに行ってきます。