金融翻訳者の日記/A Translator's Ledger

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

『英文標準問題精講』を8カ月で終了

『英文標準問題精講』の学習を本日終了した。

勉強開始は昨年5月15日からほぼ10カ月、おそらく1日も欠かさず演習問題を含む全220問に取り組んできた。学習内容は、

①全文手書きで訳す。辞書は随時使いました。試験ではないので。
②同書の[研究][語句][訳文]を見ながら添削し、検討する。
③一読して意味をくみ取れるようになるまで5~10回音読する。

というのが基本パターン。朝の時間なので時間を1回で20分を目安、長くて30分としたので、「後期10日間」だと1問を終わらせるのに2時間以上、つまり1週間ぐらいかかった問題もあった。

何しろ1冊の英文解釈の問題集を最初から最後までやりきったのは学生時代も含めておそらく初めてなので、まずはその達成感が大きい。

まとまった感想は改めて書くつもりですが、まず英語力がついた実感はあるか?ありません。ただ、いちいち紙に書いて訳しながら自分で赤ペンを入れていったので、「知っているはずのものを知らない」「知っていると思っていたことを知らなかった」という箇所がかなりありました。「まったく分からず模範解答を見て納得」した問題が10箇所ぐらいあったかな。模範解答が間違っていると思った箇所が2~3箇所。これは同じように考える人が世の中に結構いるらしく、インターネットの検索「Yahoo質問箱」などで質問がみつかり、ほぼ「おそらく著者の間違い(あるいは言葉足らず)」で納得した箇所がありました。そういった学習を通じて、全体として何となく力がついたという感じはあるかもしれません。

もう一つ明らかになったこと。それは「30日完成」は受験生をミスリーディングしているということだ。もし僕がこれを30日で終わらそうとすれば、1日当たり最大30分で8カ月かかったのだから、1日あたりの取り組み時間を8倍にすると、毎日この本だけに4時間かければできる計算になるが、そんなことは不可能だ。では僕は1問に時間をかけすぎているのか?上の①~③は英文解釈の勉強で英語を自分のものにするための勉強の典型的なパターンだろう。

逆に、この本の前書き等で書かれている「前期10日、中期10日、後期10日」を1日当たりせいぜい30分(学生には他の勉強もあるはずだから)で終わらせようとすれば、それこそ解説をさらっと読んで1、2度読んでおしまい。それでは何も身につかないのではないかな。

明日からは復習。他の英文解釈本のうち1冊を選んで毎日学習本にする予定です。

とりあえず本日はそんなところで。

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