金融翻訳者の日記/A Translator's Ledger

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

「親の十七 子は知らぬ」:出会った言葉:3~5年前の今日、FBお友だち限り投稿への書き込みより)(223)

(1)3年前の今日

  わかりにくい文章とは、間違った文章のことではない。これは誤解が多い点なので注意を要する。間違った文章を書くと、批判の対象となる。「正確で、しかもわかりにくい」ことが必要だ。これができるかどうかで、悪文の専門家になれるかどうかが決まる……。
  一番効果的なのは、文のレベルでは複文を多用し、一度読んだだけではわからない複雑な構造の文にすることだ。また、修飾語と被修飾語の関係を曖昧にし、いかようにも解釈できる余地を残す。文脈のレベルでは「意味不明瞭」を目的とする。つまり、論理関係を不明瞭にするのである。多様な解釈が可能であれば、もっとよい。
野口悠紀雄著『超文章法』p18)

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(2)4年前の今日
思い出はあまりに完璧なものより、多少間の抜けた人間臭い方が懐かしい。
(「隣の神様」『父の詫び状』向田邦子著(文春文庫)p41)

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(3)5年前の今日
「親の十七 子は知らぬ」
*今朝トイレに座ったら、目の前の日めくりカレンダーにこう書いてあってビクッとした。