金融翻訳者の日記

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

『ファクトチェック・ニッポン』

立岩陽一郎著『ファクトチェック・ニッポン』(徳間書店

この既存メディアに対する「怒りの書」を多くの人に勧めたいと思います。昨年の新型コロナウイルス勃発から直近の大統領選挙直後までの、日本のメディアで報じられた日米の「ファクト」に関する検証と、そうなっていない日本のメディアの現状に関する告発記事が多い。

彼はまっとうなジャーナリストなので、もちろんポジショントークをする方ではないが、ファクトを丹念に検証した結果として、反安倍、反自民(反菅)、反既存の主要メディア、反トランプ、反記者クラブ、親野党、親フリーランスの立場の見解を持つに至ったことがよく分かる。そして僕は立岩さんの意見に、ほぼ全面的に賛成する。

「ほぼ」と書いたのは、立岩さんはそれでも、日本の既存メディアを辞めずに頑張っている「良心的なジャーナリスト」を応援しながら日本メディアに立ち直ってほしいと思われているのだが、ニュースの消費者である僕は、本書を読んで、日本のメディア(特に政治面)を見限ったという点が違うかも。

「もう変わんねーよ、忖度しまくりの日本のメディアは!」そう思った僕は現在、日本語の新聞2紙と、英語の新聞2紙(と英語雑誌1誌)を定期購読し、これまでは新聞を読む時間の9割は日本語だったが、本書を読んで、今後は当面、後者に大きくシフトすることに決めた(元々英語ジャーナリズムを大量に読む必要も感じており、日本語を読む時間を減らしてこれに充当する)。

今後の日本のメディアに関しては、東京オリンピックをどう報道していくかに注目している。

(注:なお立岩さんは、僕の属している勉強会の仲間であり、僕の意見は「立岩寄り」です)

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