金融翻訳者の日記/A Translator's Ledger

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

「健全な関係とは」(経営者の矜持)(2014年11月)

朝あれ(「学者の執念」下のリンク先参照)を書いたあとにどこかの上場企業の社長のコメントを思い出した(確かM商事の社長だとYさんがブログに書いていたと思うがうろ覚え)。要約すると以下の通り。

役員会に一人とてつもなく嫌な奴がいて、いちいち私の言うことに楯を突いてくる。その言い方もさることながら何と言っても腹が立つのは、そいつの言っていることが的を射ているということだ。

だから自分が社長でいる間はそいつを役員にしておく。そいつを辞めさせたら自分の経営が曲がるのをわかっているらだ。だが僕はあいつとできれば会いたくない。社長なんてやるもんじゃない。早く自分の好きな奴とだけ過ごせる生活を送りたい。だから早く社長を辞めたいと思っている。

学者の世界で言えば、本当は、

俺はあいつの顔を見るのも嫌だ。でもあいつの批判はくやしいがいちいちもっともだ。だから言うことには謙虚に耳を傾ける。会議にも参加する。セミナーで勉強もする。論文も読む。弟子にも勉強に行かせる。でも一緒に酒だけは絶対飲みたくない。
てな感じだろうか。

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