金融翻訳者の日記/A Translator's Ledger

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

「リベラルアーツのリベラルとは自由という意味であり、アートとは技術のことです」:出会った言葉:2年前~5年前の今日、FBお友だち限り投稿への書き込みより)(261)

(1)2年前の今日
リベラルアーツを、社会人として身につけるべき教養、といった薄っぺらいニュアンスで捉えている人がいますが、これはとてももったいないことです。リベラルアーツのリベラルとは自由という意味であり、アートとは技術のことです。したがってリベラルアーツとは「自由になるための技術」ということになります。
((山口周著『ニュータイプ時代―新時代を生き抜く24の思考・行動様式』(ダイヤモンド社)p284)
本日の言葉:引用文の後は、「では自由になるための技術とは何か」と続く。筆者によればそれは、物事を一度引いた目で相対化し、問い、疑うための技術だと。しかし目の前にある物事をのべつまくなしに疑っていたら前に進めない。したがって、「見送っていい常識」と「疑うべき常識」を見極める技術のことだと言う。そしてそのためには幅広く知見を広げること・・・続くのではないかと思いますが、まだそこまで読んでいません
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(2)3年前の今日
「おまかせ民主主義」という言葉がある。投票にも行かず政治家や官僚に従うことを指す。同じようにすごく大事なことを「象徴の務め」にまかせて、考えるのを怠ってこなかったか。(「天声人語」2019年4月25日付け朝日新聞

(3)4年前の今日
「お父さん、昨日から今日まで一度も『忙しい』って言わなかったね。(「そうだったかな?」)そうだよ。アタシ、それだけで心がホっとする。救われたような気分になるの。どうもありがとう」
(昨日、妻より)

(4)5年前の今日
成績の悪い生徒を救う最も確実な方法は、試験でよい点数をとらせることだ。真の問題は、能力がある学生までもが得点力主義に終始し、批判力や創造力を身につけようとしないことなのである。
野口悠紀雄『超勉強法』(講談社)p16

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