金融翻訳者の日記/A Translator's Ledger

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

「仕事にかかるのは気迫だが、仕事をし終えるには諦めが必要である」:3月16日に出会った言葉

(1)2024年3月16日
「うまく言えないことの中にこそ、真実がある」頭木弘樹さん
(「口の立つやつが勝つってことでいいのか」2024年3月16日付朝日新聞読書欄)2021年3月16日

(2)2021年3月16日)
……聴衆から「日本語には、複数形と単数形の区別もないし、女性名詞と男性名詞と中性名詞の区別もないし、定冠詞や不定冠詞もないということですが、それは文法がないということですか」という質問が出た。
多和田葉子著『言葉と歩く日記』p34)
本日の言葉は、著者の多和田さんがお住まいのドイツで自著の朗読会をしたときに出た質問とか。読みながらつい笑ってしまった。

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(2)2020年3月16日
仕事にかかるのは気迫だが、仕事をし終えるには諦めが必要である。
外山滋比古「のばせばのびる、か」『〆切本』左右社、p280)
本日の言葉、ズシンと来る。締め切り時間がくればそこで「まあいいだろう」と腹を決めて出します。それもあきらめの一つですね。今日もそれで500ワードほどのレポートを2時間30分かけて訳して出しました。

(3)2019年3月16日
一般に思いつきというものは、人が精出して仕事をしているときに限ってあらわれる。
……だが、不思議なことに探求に没頭しているさなかもだめ。散歩中や、ソファでたばこをのんでいる時に、それは霊感のように訪れると、ドイツの社会学者(マックス・ウェーバー)は続ける。
(「折々のことば」2019年3月16日付朝日新聞

(3)2018年3月16日
人工知能(AI)によって、こうした技術はさらに進歩するのでは? との問いに、博士は「完全なAIの登場は人類の終焉(しゅうえん)につながる」と述べていた。意志の人は、深い洞察の人でもあった。(2018年3月15日付け日経新聞「春秋」より)
 *ここで「博士」とはホーキング博士のこと

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