金融翻訳者の日記

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

「原稿を書く人間が原稿を書く理由は……『一言多い』からだ」:出会った言葉:1~4年前の今日、FBお友だち限り投稿への書き込みより)(219)

(1)昨年の今日
出会った言葉:原稿を書く人間が原稿を書く理由は文章が上手いからでも、アタマがよいからでもなくて、「一言多い」からだよ。……原稿を書く仕事は、どちらかといえば、余計なことを言って先生に殴られていた子どもの末路として用意されている。
小田嶋隆著、武田砂鉄撰『災間の唄』(株式会社サイゾー)pp122-123)
*本日の言葉:書く人の場合は文章だろうけど、芸術家なんかは特に他人の前で何かを発表したい気持ちが強いのだろうなあ、と思った。そう言えばクドカンさんが以前テレビで「とにかく妄想がどんどん広がって行っちゃってそれを早く書かないと誰かにやられちゃうから」みたいな発言をされていたことがありました。

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(2)2年前の今日
……心のケアを行なう際には、この「安全な環境」「安全な相手」「時間をかけること」がとても大切だ。
(『心の傷を癒やすということ』p74、安克昌著、作品社)
*本日の言葉:引用文の冒頭には「被災者の」とあったが、被災地に限らず当てはまることだと考えてカットした。自分の子どもが不登校になった時、親としての自分は彼にとって「安全な相手」ではなく。僕は「時間をかける」ことをせず、そして何より我が家は彼にとって「安全な環境」ではなかったのではないか、との思いが心のうずきとともに蘇る。

先日紹介した「(心のケアとは)誰もひとりぼっちにさせへんということや」という柄本さん(本書の著者の安さん役)の台詞が脚本家の書いた文章だとしても、やはり自分はそうではなかったのではないかと反省しきり。子どもたちは大人になってしまったけれども。

 

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(3)3年前の今日
偶然も強い意志がもたらす必然である  田中耕一さん
NHK「平成史スクープドキュメント第5回  “ノーベル賞会社員”~科学技術立国の苦闘~」から)

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(4)4年前の今日
対話は、それを通じて各人が自分を超えることを希(ねが)ってなされる。相手へのリスペクト(敬意)と自分へのサスペクト(疑念)がなければ成立しない。
(2018年2月19日付朝日新聞「折々のことば」より)