金融翻訳者の日記

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

「have +過去分詞」を完了形とつい勘違いしてしまう例文集(『誤訳の構造』から)

中原道喜著『誤訳の構造』(金子書房)例文169の「注意」にあった、「つい読み間違ってしまう」例文集(私が持っている聖文新社版ではp234)より。

(引用ここから:鈴木が少し入れ替えています)

①He sent his son for the book that he had bound.
「彼は製本してもらった本を息子にとりにやらせた」(<he had it bound)

②The servant announced a visitor, whom I had shown into my study.
「召使いが来客を告げたので、私は書斎に通させた」(<I had the visitor shown...)

③She knows something I wouldn't have made public for the world.
「彼女は、私がどんなんことがあっても公表してもらいたくないことを知っている」(<I wouldn't have it made public...)

④Who has not had said to him in the Strand, "Hallo, old fellow, I haven't seen you for ages; you must come and llunch with me one day."?
「ストランド街で、『やあ君、久しぶりじゃないか。いつか是非昼飯でも食いに来いよ』などといわれたことのないものがいるだろうか」(cf. I haven't had such a s thing said to me.「僕はそんなことを言われたことがない」。上の文でhad の目的語は引用符の中の発言内容である)
(引用ここまで)

つい引っかかってしまう例文集。何度も音読しておきたいと思いシェアします(これを書き写すだけで僕の勉強になるのです)。

『誤訳の構造』を初めとする『誤訳~』三部作は、問題の解説以外の「注意」などにかなり重要な情報が詰まっていて勉強になります。

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