金融翻訳者の日記/A Translator's Ledger

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

「一つの目的にわき目もふらず、全身全霊を打ち込むことは無条件でほめられたことではない」:出会った言葉(2年前~4年前の今日、FBお友だち限り投稿への書き込みより)(99)

(1)2年前の今日
抜くことでも抜かれることでもなく、ただただ自分の中を駆け続ける。 永井龍男
(「天声人語」2019年10月24日付朝日新聞より)
*    矢作直樹著 『今という一瞬に、一生の幸せがある』(廣済堂出版)の中に「今中(いまなか)」という言葉があります。過去を気にするでもなく、未来について思い悩むこともなく、ただ今この瞬間、この世に自分が存在できることに感謝して生きるという考え方だと思うのですが、実践しようとしてもこれはなかなか難しい。嫌なことがあると「今中、今中」と唱えて仕事や勉強に打ち込むようにしています(邪道かな?)。

偶然ですけど、昨日ちょっと嫌なことがあって、「今中・・・」と呟きながら仕事をしていたら心が少し平安になったような気がしました。いつも平安ではいられない未熟を恥じる日々。今日の永井さんの言葉はそれに通じるなと思ったので。
よい1日を!

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(2)3年前の今日
安田(純平)さんは取材の「大義」を口にすることなく、常に行動で示した。その姿に、仕事への覚悟を感じた。こうした真摯な姿勢が、現地での人間関係の構築につながったとみる――ジャーナリストの藤原亮司さん
(「安田さん 仲間奔走」2018年10月25日付朝日新聞社会面)

(3)4年前の今日
一つの目的にわき目もふらず、全身全霊を打ち込むことは無条件でほめられたことではない。そうした持続的な緊張は、自分を追い詰め、精神の平衡を破る。ヒステリックな狂信を誘うこともよくある。
(「右往左往」『深代淳郎の天声人語朝日新聞社 p22)

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