金融翻訳者の日記/A Translator's Ledger

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

ナンは高級食材(?)

つい15分ほど前のお話。

30分の散歩からの帰途、「そろそろ1万歩かな~」(今日は朝、昼に続いて3回目の散歩)と思いつつラジオ番組を聴きながら歩いていると、

「す、すみませ~ン」

黒髪がキレイで(そう見えただけかな)、目のぱっちりした(そう見えただけかな)、インド人で美人といったらこういう人としか形容しようのない女性(そう見えただけかなー)が僕を見つめている。

「は、はい、なんですか?」
「〇〇号棟はどちらでしょうか?」

結構でかい団地なので僕も周辺ぐらいしかわからないのだが、そこはそこ、

「ちょっと待って下さいね・・・あ~地図がここにあります」

だいたいの場所は分かったので一緒に行ってあげることにした(純粋な親切心である・・・だれにでもそうするのである、僕は。念のため)。

「インド人の方多いんですよね、この辺・・?」
”Yes. You're from India, of course?"と一応英語で言ってみたが、
「あ、大丈夫です。私、日本に15年暮らしてますから・・・ええ、四国と九州に」とあっさりかわされる。

「あ~そうですか・・・あ、ここです」
「ご親切にありがとうございます」
「大丈夫ですよ・・・ところで・・・好奇心から質問していいですか?」

と、せっかくなので(別に彼女との会話を長引かせたかったわけではないですよ、念のため)前から聞きたかった質問をぶつけることにした。

「この前テレビでやってたんですが、カレーと一緒に食べる『ナン』ってインドの家庭料理では見かけない。高級ホテルぐらいにしかないって言ってましたけど、ホントですか?」

「本当ですよ」とニッコリ。「インドの家庭にナンはありません。レストランにならありますけど、家庭料理ではないです」。

やっぱりそうだったんですね。