僕は翻訳メモリ(TM)にずっとお世話になっています。僕にとってSDL Tradosは「翻訳支援ツール」なのですが、自分のつくったTMしか使わない僕のやり方はかなりの少数派みたいです。何しろこの14年間、支給されたTMで仕事をしたことがほとんどなく、そういうケースの場合も大本のTMを僕の名前を入れてどんどん修正して登録することが認められていたので。こんなのも経済金融だからできるので、ITはまた違うんでしょうね。
ツールって、何か便利になった分、そこを自分がやらないのだからそこの能力は落ちる(未だに紙の辞書の方が電子辞書よりもよいという研究者の方もいらっしゃるそうです)。この点を分かった上で、ツールは自分が主体的に使うべきもので、使われてしまっては本末転倒、と言う考え方を忘れず、今後も自分用の(自分でつくり、顧客ごとに整理した)用語集のような乗りで使い続けていくつもりです。僕は、文節ごとに訳していくことの問題点は理解したとしてもプラス面の方がマイナス面よりも多いと自分で判断しているのでそれでよいと思っています。
ただまあ、このツールに対する是非とか評価は別にして、
「翻訳支援ソフト(ツール)」って何よ?
という特集があって、紙の辞書から電子辞書、自分で作った用語集、インターネット辞書、各種ソフト、マクロ(?)、翻訳メモリのどこがどう「支援になるの?」「ならないの?」という特集とかをどこかでやってくれると面白いとは思います。
*本日の書き込みは翻訳関係者の方以外は何のことかおわかりにならなかったかも。ごめんなさいね(とは言ってもお友達の9割以上が翻訳者だから関係ないかな?)