この1年、
①原書と訳書の音読と
②原書と訳書の書き写しを併行して(毎日5分ずつ)実感したこと。
①は長期的に効果あり。ただし②の方が即効性が高い。
(後記)現在は、②は10分にしています。5分だと、原文を写すだけ、訳文を写すだけのどちらかで時間が来てしまうからです(2022年2月23日記)
この1年、
①原書と訳書の音読と
②原書と訳書の書き写しを併行して(毎日5分ずつ)実感したこと。
①は長期的に効果あり。ただし②の方が即効性が高い。
(後記)現在は、②は10分にしています。5分だと、原文を写すだけ、訳文を写すだけのどちらかで時間が来てしまうからです(2022年2月23日記)
翻訳でも通訳でも、仕事の要件としてよく「ネイティブスピーカー」とか「母語が英語(日本語)であること」とか言うけど、むしろ「卒業した中学と高校がいずれも現地校であること」とした方が適材が集まりやすいのではないだろうか?
「お父さん、ナップザックになんで『ポケット版人生ゲーム』が入ってるの?」
「ああ、それか、今度の旅行に持って行こうと思ってね」
先日妻以外の親子3人で飲んだ折、前回の台風の夜に家族でやった人生ゲームがあまりに面白かったので、旅行の時にまたやりたいという話が出た(これ、大の大人が酒飲みながらのお話です)。なお、「家族」とは言ったが私はあの大台風の最中、お先に失礼して寝ていたので、妻、長男、次男の3人で深夜を過ごしたと翌朝聞いていた。
「これ買ったの?わざわざ?」
「そうだよー、900円。アマゾンで。昨日注文したのが今朝来たんだ-」
「で、なんでお父さんのナップザックに、今から入っているわけ?旅行は3日も先なんだけど」
「いやその、今のうちに入れておかんと忘れるかと思ってさー」
「準備いいねー」「まあな。慎重だからな、僕は」
「お父さん」「なんでがしょー」
(あれ・・・なんでこの局面でこのやや緊張感のある展開?)
「あらかじめ準備するんだったら、もっと大事なものがあるんじゃないの?たとえば着替えとか」(そっちだったかー!)
「は、はい」
「ちゃんとみんなそれぞれ用意してよ!!!そういうゲームとかはちゃっかり3日も前から準備してて、旅行の予約から訪問場所のチェック、レストランの予約、ガイドブックの購入、着替えやら何やら・・・はぜーんぶあたしがやってんのよもう!!!」
「・・・」
「お父さん、3日後の旅行どこに行くか知ってる?」
「・・・」
以下省略。
以下は、某零細企業の経理担当取締役が、私にだけこっそり教えてくれた「プロの本音」である。くれぐれも他言無用に願いたい。
「あたしもアベさん個人的に大嫌いだけど、経理担当としたら何となく頼りになるなあ」
「どうしてよ」
「だって、お目こぼししてくれそうじゃない、アベさん」
「え~?」
「だって、自分が『桜』やってんでしょ。だったらウチぐらいの零細企業が多少、公私混同してもいいじゃん。納豆ぐらい時たま経費にいれたっていいじゃん。」
「そういうのをモラルハザードっていうんだよ」
「それくらい知ってるよ、あたしだって新聞読んでんだから・・・でもさー、たとえばよ、もし野党が政権取ったらお目こぼしなくなるんじゃないかなあ、税金の取り立てが厳しくなるんじゃないかしら。K産党なんか原理原則をきっちり当てはめてきて厳しそうじゃない。そう考えている中小企業の経営者多いと思うなあ」
「それを言っちゃあ・・・・」
「だってあなた、もしあなたの応援しているY本T郎さんが政権取ったら消費税なくなるのよ!今、あたしたち消費税の半分手元に残しておけるのが、なくなっちゃうじゃん。
「あたし今度の家族旅行、半分は社員だから社員旅行にしてもいいかなあなんて思ったりするのよ・・・そういうのも野党政権になったらできなくなりそうじゃん。
「・・・あたし消費税なくされたら困る。消費税廃止絶対反対!」
「おいおい・・・」
以下は、某零細企業の経理担当取締役が、私にだけこっそり教えてくれた「プロの本音」である。くれぐれも他言無用に願いたい。
「あたしもアベさん個人的に大嫌いだけど、経理担当としたら何となく頼りになるなあ」
「どうしてよ」
「お目こぼししてくれそうじゃない、アベさん」
「え~?」
「だって、自分が桜やってんでしょ。だったらウチ位の零細企業が多少、公私混同してもいいじゃん。納豆ぐらい時たま経費にいれたっていいじゃん。」
「そういうのをモラルハザードっていうんだよ」
「それくらい知ってるよ、あたしだって新聞読んでんだから・・・でもさー、たとえばよ、もし野党が政権取ったらお目こぼしなくなるんじゃないかなあ、税金の取り立てが厳しくなるんじゃないかしら。K産党なんか原理原則をきっちり当てはめてきて厳しそうじゃない。そう考えている中小企業の経営者多いと思うなあ」
「それを言っちゃあ・・・・」
「だってあなた、もしあなたの応援している山本太郎さんが政権取ったら消費税なくなるのよ!今、あたしたち消費税の半分手元に残しておけるのが、なくなっちゃうじゃん。
「あたし今度の家族旅行、半分は社員だから社員旅行にしてもいいかなあなんて思ったりするのよ・・・そういうのも野党政権になったらできなくなりそうじゃん。
「・・・あたし消費税なくされたら困る。消費税廃止絶対反対!」
「おいおい・・・」
出会った言葉:
手分けして訳したと思われるが、心血を注いだに違いない彼(ら)の個人名を、表紙に書いてほしかった。
(「読むも良し、引くも良し ― 『英文詳説世界史』書評 ロバート キャンベル」2020年1月18日日付朝日新聞読書欄)
*本日の言葉: 評者は『井上陽水英訳詩集』の翻訳者。ご自分が訳者なのでこういう所に目が届くのだろう。書籍って長いので、ずーっと同じものを訳していると、いつの間にか「心血を注ぐ」心境になってくる。訳している書籍と一心同体のような気分になってくる。そこが実務翻訳の感覚とちょっと違うかも(実務翻訳が真剣ではない、と意味ではなく)。
訳者はあくまで裏方であって表紙に名前が載るのはいかがなものか、という主張はあっても不思議ではない。それはわかった上で、こういう文章を読むと感謝感激してしまうのだ。
(以下引用)
「普通の人」にとって、センスは継続的な錬磨の賜物である。余人を持って代えがたいほどそのことに優れているのは、それに向かって絶え間なく努力を投入し、試行錯誤を重ねてきたからに他ならない。当然にして当たり前の話だ。
(『室内生活 スローで過剰な読書論』楠木健著(晶文社)p122)
*「しかし、これは元も子もない話である」と筆者は続ける。努力を継続するために必要なのはインセンティブだ。ただしインセンティブ自体は長くつづかない。そこでインセンティブを保ち続けることが大切になる。そしてそのためには「努力の娯楽化」しかないと。だからこそ「仕事においてこそ好き嫌いがものを言う」(p121)と主張するのだ。好きなことを仕事にしてしまったが故に(かな?)僕はこのご意見に全面的に賛成する。
「翻訳者としてやっていけるでしょうか?」というご質問をたま~に受けると、「①1年中、(やむを得ない浮き世の義理を除いて)翻訳第1優先の生活を送れるか、②1年たった後に『あ~楽しかった』と言えるか?」の①と②がクリアできればとりあえず喰っていけるのではないか、とお答えしている。
①だけなら根性でなんとかなるが、②は「自分がこの仕事を本当に好きか」を試す主観的なテストで、こっちの方が大事ではないかと考えている。いやもう一つ。③家族から「もう止めてくれ~」と泣きつかれるまで翻訳を続けられるか?ってのもありかも(?)(←他ならぬ僕)。