金融翻訳者の日記/A Translator's Ledger

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

「品行はなおせても、品性はなおらない」(原節子さん):4月19日に出会った言葉

(1)2020年4月19日  
今日の事態をもたらした原因の一つは、とりわけ官の世界では良心や道徳と呼ばれるような、自分自身の経験や思考を積み重ね錬磨した内心の価値基準を多くの個人が持とうとしないことである。
(「(民主主義は限界なのか)官僚は『公共性の回路』取り戻せ」暉峻淑子(てるおか・いつこ)埼玉大名誉教授」本日日付朝日新聞
本日の言葉:引用文に全面的に賛成だ。僕にとっての救いは、自分は「この人の意見は信じられる」と思っている人が、今の政治状況について全く同じ意見や印象を持っていてくださることだ。

(2)2019年4月19日 
僕はこのモデル(注:感覚にフォーカスするVAKモデル)を研究するなかで、とくに新しいものを生むためには、「何か世の中の“あたりまえ”に違和感を感じる」とか、「何となく気になる」という直観的な体感覚(Kinestheticモード)からはじめ、自分なりのアイデアを具体的なイメージとして描く視覚(Visualモード)に移り、最後にそれに呼び名を付ける(Auditoryモード)という順序で考えることが自然ではないか、という仮説を持っている。
実際、小さな子どもは、新たに言葉を覚える際にこの流れをたどっている。すべての感覚に優れている必要はないが、ほとんどが「言葉の世界」だけで完結してしまうことが多い仕事環境にいる人は、バランスのよいVAKの活用がブレークスルーのきっかけになるだろう。
(『直観と論理をつなぐ思考法』佐宗邦威著、pp48-49)

(3)2018年4月19日 
小津安二郎監督は、恐らく最も愛していたであろう女優、原節子にこんなセリフを与えている。「品性の悪い人はごめんだわ。品行はなおせても、品性はなおらないもの」。
(本日付日日本経済新聞「春秋」より)

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