金融翻訳者の日記/A Translator's Ledger

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

TOEFLは面白い

TOEFL(リーディング)はとても良い。36年前はただただ高得点を狙うための対象だったので気づかなかったが、今改めて問題文を読むと、米国で高等教育を受けるための基礎(語彙や背景知識)を身につけているかどうかを慎重に図っている試験だということがよくわかる。
上に「語彙」と書いたが、TOEFLで問われているのは、言葉の知識(その単語を知っているかどうか)よりもむしろ、書かれている文章から言葉の意味を合理的に推測できるか、ではないかという印象を抱いた。
そう考えると、TOEFL対策単語熟語集をつくるのはすごく難しいのではないかな。試験に出た単熟語を全部並べても、その多くは覚える必要がない(覚える努力は無駄)のだから。ということは、語彙だけはTOEIC900点狙いの本で勉強し、あとはTOEFLの問題文を読み込んで文脈と推理力を磨くのがよい方法かも。

これは面白い。5W1Hを問うだけ(これはこれで重要なのだけれど)のTOEICとは根本的に違う。