金融翻訳者の日記/A Translator's Ledger

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

「ファシズムは、誰もが同じ事を同じように語る事態を『さりげなく成立』させる制度」:6月4日に出会った言葉

(1)2020年6月4日  
仲間と同じようにコーヒーを飲んで、仲間と同じように「あぁ、苦いなぁ」と感じている。でも、その苦いと感じたことに対して、必ず別なことを考えているのです。
コーヒーを媒体にして、別のことを考えている。そういう人がクリエイターなのだと思います。
(斎須政雄著『調理場という戦場 斎須政雄』(朝日出版社)p127)
*天才でなくても、心掛け次第でこういう姿勢を保つことはできると思います。勇気づけられました。

www.asahipress.com

(2)2019年6月4日  
ファシズムは「人に沈黙を強いる制度」のように言われるが、実は逆で、誰もが同じ事を同じように語る、そういう事態を「さりげなく成立」させる制度だと評論家(四方田犬彦)は言う。
(「折々のことば」2019年5月29日付朝日新聞より)
*本日は天安門事件からちょうど30年目の記念日だそう。上のような引用が自動的に消されてしまう世の中にならないことを祈る