金融翻訳者の日記/A Translator's Ledger

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

「天才というのは・・・自分が納得するまで努力できる人のこと」:5月22日に出会った言葉

(1)2022年5月22日 
怒りには大きな副作用があるし、社会の前提を破壊しかねないものでもある。でも、怒りを抑圧した社会は、それはそれで、うすら寒いディストピアだと思う。
小田嶋隆著、武田砂鉄編『災間の唄』(株式会社サイゾー)p315)
*冒頭に「弱者の」が入れば100%賛成。

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(2)2020年5月22日  
日本からの留学生の10人が10人、(中国人と間違われて)怒っている中で、……夏目漱石だけは、自分は中国人に間違われたが、うれしかった、と書いている……そういう話を聞くと、僕たち、はっとするでしょう、そのはっとする驚きの中身は何か、ということなのです。……(中国を蔑視することが)よいか、よくないか、というカテゴリーで考えている中に、うれしい、うれしくない、という別のカテゴリーが入り込んできて、このよいか、よくないか、というカテゴリー自身が、何か狭いんじゃないの?と問い返されているんですね。中国人に間違われて怒るのはいけない、などと言っていたけど、そんなことを言っているうちはだめなのだ、と教えるものが、ここにある。そこを突かれて、僕たちははっとするのです。
加藤典洋『言語表現法講義』(岩波書店)p215)
*本日の言葉:引用が長くなりましたが、本書は文章の書き方講座の一節です。同時に、文章を読み、感じ取る時の読み手のあるべき(?)姿勢についても教えてくれています。よろしければ。
よい1日を!

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(3)2019年5月22日 
「天才というのは何でも簡単にこなす人ではなく、自分が納得するまで努力できる人のことだということ」。佐渡島庸平さん
(「『宇宙兄弟』生んだ編集者 出版の枠飛び出す 続・漫画サバイバル(1)」2019年5月19日付日本経済新聞

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