(1)2020年1月22日
① 彼らは、なし崩し的に平和がなくなっていった日々を経験していたから、とりわけ民主主義の力を強く信じた。棚の目立つところには、難しそうな社会科学書がたくさん並んでいた。
(『古くて新しい仕事』島田潤一郎著、新潮社、p172)
② だから、小さな本屋に並んでいるヘイト本というのは、少なくともその本屋の従業員が「返品しない」という判断を下した結果としてそこに存在しているわけです。
(『私は本屋が好きでした』永江朗著、太郎次郎社エディタス、p23)
本日の言葉:①の「彼ら」とは、「現役の書店主の体験ではなく、書店主の祖父や父親たち」だそうです。②は昨日購入した本から。まだ読み始めたばかりですが、たまたま今昔の比較ができるような気がしてメモしました。何とかならんかなと思いながら読み進めることにしたい。
(2)2019年1月22日
政府が明らかに“一線を越えて”独裁政権になる瞬間を特定することはできない。クーデターも起きず、緊急事態宣言も発令されず、憲法も停止されない。つまり、社会に警笛を鳴らすものは何もない。そのような状況下では、政府の職権乱用を非難する人々はときに、大げさだと笑われたり、嘘つきのレッテルを貼られたりする。多くの人にとって、民主主義の浸食は目に見えないものなのだ。
(『民主主義の死に方』レビツキー/ジブラット著、濱野大道訳、新潮社、p23)
(3)2018年1月22日
楽しそうな人生ってよく言われます。でも何度も死にそうな目にあいましたね。結果的に生きているから面白いけど、必死でした。
(椎名誠「人生の贈り物」2018年1月22日付朝日新聞)