金融翻訳者の日記

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

アメリカで見つけた「アンチョコ」:出会った言葉(1年前~4年前の今日、FBお友だち限り投稿への書き込みより)(65)

(1)昨年の今日
(苅谷)「アーギュメント」には自己主張するという要素も含まれているけれども、ただ自分の意見を言うというのではなく、知識を分析的に自分で獲得した上で、「だから私はこう考える」と論じることができないといけません。アーギュメントというのは、基本的にはクリティカル・シンキングで、「クリティカル」は「批判的」と訳されますが、「反省的」と言った方が近いかもしれない。
(苅谷 剛彦、吉見 俊哉著『大学はもう死んでいる?トップユニバーシティーからの問題提起』(集英社新書)p67)
*引用文は、英米の大学と日本の大学の違いに関する説明の一部。アメリカの大学は一週間に登録する科目数が(日本に比べて)少ないが、毎回大量のリーディング・アサインメントが課されるという話も。それで思い出したのは今から34年前の大学院。ビジネスローは事前に読まなければいけない文献が大量で死ぬ思いをしたのだが、確か学期が始まって2回目ぐらいだったかな、大学生協でテキストの要約本、つまりアンチョコ(10数ページにわたる長い判例の概要とポイントが1ページ以内にまとめてある)を見つけた時は驚いた。

アメリカにもこんなんあるんだ!と感激して、以降は教科書ではなくアンチョコだけを読んで毎回の授業をしのぎ、最低の成績でパスしました。なお大学の生協では教科書の中古を大量に売っていたので、日本のように先生方が自分の本をテキストにして印税を稼ぐのが難しかったと思います。

https://www.amazon.co.jp/dp/4087211061

(2)3年前の今日
 「……政治家は人々を怒らせ、脅かし、互いの憎しみを助長する。そして、自分たちと違う人々を排除すれば、秩序と安心は保たれると言う。古い戦術だ」……。
……「政敵を罰するために捜査機関を使うよう圧力をかけないこと、気に入らないとの理由で『報道の自由』を威嚇しないことなどは、共和党民主党かという問題ではないはずだ」  (オバマ前大統領)
(「民主主義の的は〇〇ではない。無関心だ」 2018年9月15日付朝日新聞国際面より)
*こういう声が日本でも大きくなってほしいと心から思います。今の日本でこれだけの演説をして人々を引きつけられるのは、枝野さんぐらいでしょうか。

(3)4年前の今日
チベットは弱い人をかばう社会でした。人口を維持することが難しい環境だからでしょう。日本はその点、放っておいても人口が増えたから、弱い者をいじめるわね。
(中根千枝さん 本日付朝日新聞30面「語る」より)