金融翻訳者の日記/A Translator's Ledger

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

「嘘つきは、戦争の始まり」:出会った言葉(一昨年~4年前の今日、FBお友だち限り投稿への書き込みより)(159)

(1)2年前の今日
「そもそも多様性とは自分にとって都合の悪い人の存在を認めることだと思います」
永井陽右(ながい・ようすけ)さん(NPO法人アクセプト・インターナショナル代表理事
(「多様性って何だ?―「わかり合う難しさ前提に」2020年1月7日付朝日新聞
*本日の言葉は、テロリストの脱過激化に取り組んでいるNPO法人の方の言葉。「自分にとって都合の悪い人の存在を認める」という表現には一瞬ドキッとしたが、要するに私たちは、「一見、自分が受け入れられないと感じた集団の人に対する不安感、不快感をいったん素直に認めた上で、相手を理解しようと努めるべきだ」と理解した。
決して簡単なことではない。

例えば、「近くに来たらいつでも遊びに来てね」と社交辞令で言ったつもりが、もし本当に来たら「なんて図々しいの?」と感じる日本人は少なくないと思うが、「言われたから行くのが礼儀だし、私はあなたに好意を抱いていることを示すよい機会」と考える文化もある。「どこまでが親密で、どこからが図々しくて、どこからが冷たいのか?」てな問題は、それこそ違う文化の人と接してみないと分からない。

「自分自身や自国の文化を相対化する環境に身を置く経験は貴重ですね」。元旦の朝日新聞の対談記事「誰からも否定されないこと 多様性って何だ?」(ブレイディみかこさんvs福岡伸一さん)で福岡さんが語られていました。まさにその通りだと思う

(2)3年前の今日
嘘つきは、戦争の始まり        宝島社
(2018年1月7日日付朝日新聞に載った宝島社の全面広告)

tkj.jp

(3)4年前の今日
言葉の真価は、誰が言ったかではなく、誰が聴いたかで定まる。
(2018年1月6日付朝日新聞天声人語」)より

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