金融翻訳者の日記/A Translator's Ledger

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

「つらいって気持ちに、順位なんてないよ」:1月6日に出会った言葉

(1)2020年1月6日 
「つらいって気持ちに、順位なんてないよ ― 中学校の担任の先生」
折々のことば コンテスト2019 鷲田清一賞 高校部門 広島市舟入高2年 野津日向子さん(2020年1月6日付朝日新聞

広島)鷲田清一賞など受賞 折々のことばコン:朝日新聞デジタル
*心がやや投げやりになっていたこともあり「私よりつらそうな人の話を聞いてあげてください」と言った野津さんに担任の先生からかけられた言葉だそうです。

鷲田さんの選評に「有名人の名言ではなく、家族や先生などのことばを選ぶ傾向が強まった」とありました。一人歩きする「言葉」というよりも、暖かい「個人的な状況」とワンセットになった、それを発してくれた相手の自分への優しい気持ちをすくい取れるような、素敵な一言だと思いました。
よい1日を。

(2)2019年1月6日 
ジョブズの最大の功績は、ジョブズの本当の天才は、電話がアプリの一つでしかなかったあの器具に『スマートフォン』『iPhone』、つまり末尾に『・・・フォン(電話)』という名前をつけたことですよ」堀江俊文さん
NHK番組「平成ネット史(仮)後編」の番組中)
*今日の「言葉」は、昨日夕食後に録画で見たNHK番組から。同じ流れの中で、「実は日本にもスマホ的な進化型携帯があった!」とPDAなどの情報端末が紹介され、「日本は実はいいところまでいってたのでは?」と司会者が問いかけると、

落合陽一さんが「それは勘違いです」と即答。

堀江さんが「この延長では絶対iPhoneにはたどり着きません。技術オリエンテッドだとうまくいかない」

と述べて「ユーザーからみて『何があったら便利か?』という発想がなかった・・・・、当時(2001年ぐらい)そのことに気づいた僕は、当時技術は世界一だったソニーを買収しようとしたんですけど・・・(事件が起きて)」といった自慢話的、自虐的なエピソードも次々と出て、感動しました。で、その後に「ジョブズの天才は・・・」となったわけ。

「『スマートフォン』なら田舎のおじいちゃん、おばあちゃんでも『何か、電話っぽいな』って分かる。でもさ『PDA』なんて名前つけても誰も買わないよ!」の一言は痛快でした。

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(3)2018年1月6日 
全力で恥をかけ
 ー 井上真梨子さん(中学生)
(私の折々のことば コンテスト 2018年1月6日付朝日新聞天声人語」より)