金融翻訳者の日記/A Translator's Ledger

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

人生は短く、一生は雑多に長い:出会った言葉(昨年~4年前の今日、FBお友だち限り投稿への書き込みより)㉛

(1)昨日の今日
小さな集団ではたがいにそれぞれの「得手不得手」がよくわかっているので、そのつど誰に任せればいいかもすぐに判断できる。コンプライアンス(命令遵守)を言うより、個々に勝手に動いても自ずと秩序が保たれるほうが心地よい。
鷲田清一「折々のことば」本日付朝日新聞

折々のことば:1901 鷲田清一:朝日新聞デジタル

池田清彦著『ほどほどのすすめ』(さくら舎)が大元の出所とのこと。この考え方は『ティール組織』に近いと思います。著者は、こういう運営方法は小さな集団でのみ可能で、大きな集団だと一律の規則が必要と説く。しかし存在目的が共有され、全体性が確保されていれば、ここに述べられた自主経営[セルフ・マネジメント]的な小さなチームが多数集合した大きな組織でもこうした運営が可能だというのが同書の考え方。

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(2)2年前の今日
人生は短く、一生は雑多に長い
(「人生の贈りもの」詩人 金時鐘<キム・シジョン> 2019年8月9日付朝日新聞

(3)3年前の今日
「国家は大切かもしれないが、朝から晩まで国家国家といって国家に取りつかれたような真似は到底我々に出来る話でない」。大正3年の講演で漱石は語っている。しかし昭和の一時期、日本では国家が国民の心を覆い、人を人として見る目を失わせた。そうした歴史も忘れずにいたい。
(「春秋」 2018年8月10日付日経新聞より)

春秋: 日本経済新聞

(4)4年前の今日
①抑えたことは覚えていないが、打たれたことは覚えている。何回もなぜあのときこうしたんだろう、と。結局は結果が全てのポジション。答えは結果が語ることなので。
中日ドラゴンズ岩瀬仁紀投手。「失敗背負い続ける強さ」2017年8月10日付日経新聞スポーツ面「順風逆風」より)

中日・岩瀬、最多登板記録更新 失敗を背負い続ける強さ: 日本経済新聞

安倍晋三氏が「云々」を「でんでん」と読んでしまった時、漢字を知らないということで話題になったが、私は日本の総理大臣が「云々という語句を含む文章」を書いたことがない事実に驚かされた。パソコンで「云々」という文字を呼び出すには「うんぬん」と入力する必要がある。安倍氏はその経験がない。
(山崎 雅弘@mas__yamazakiさんの2017年8月9日のツイートより)