金融翻訳者の日記/A Translator's Ledger

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

「大学は、既知のことを教えるのではなく未知のことに気づかせる場」:出会った言葉(昨年~4年前の今日、FBお友だち限り投稿への書き込みより)(129)

(1)昨年の今日
学問を志す者は自らの仮説への反例の出現を歓迎する。それによって真理により近い視点に立てるからだ。 鶴見俊輔『思い出袋』より
鷲田清一「折々のことば」本日付朝日新聞
*「歓迎する」と言うのは簡単だが、実践には相当の学問的経験と精神的な訓練が要るのではないかと思いました。

(2)2年前の今日
「私が君に与え得る唯一の助言は、習作画を描き汚すことを恐れてはならぬと言うことだ」。ルノワールが洋画家の山下新太郎(1881~1966年)に贈った言葉。
(「ルノワールと日本人画家(中)穏やかな色彩 苦悩が生んだ光」2019年12月1日付日本経済新聞
*日経The Styleから。練習を絶やすな、ということでしょう。たまたま今日のStyleにはバイオリニスト諏訪内晶子のインタビューも出ていて、練習の大切さを説いている(「毎日さぼりたいと思うんですよ。練習は、自分と向き合うつらい時間なので」My Story、本日付日本経済新聞)。同じページで紹介されていた彼女の座右の銘「不可能は最も美しい可能性だ」(指揮者アーノンクールの言葉だそうです)よりも僕の心に響いたのは、僕の年齢によるものなのだろうか。

(3)3年前の今日
大学は、既知のことを教えるのではなく未知のことに気づかせる場 永田和宏 
(折々のことば 2018年12月1日付朝日新聞

www.asahi.com

(4)4年前の今日
「やりたい仕事」と「やるべき仕事」が重なるとき、人間は心から満足します。・・・神学的にはこれをcalling(召命)という。
(森本あんり「企業人はリベラルアーツで成熟していく」2017年11月27日付日本経済新聞「不識塾」広告より)