金融翻訳者の日記/A Translator's Ledger

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

圧政は、……支配に自ら服従する者たちが加担することで支えられている:出会った言葉(1年前~3年前の今日、FBお友だち限り投稿への書き込みより)(46)

(1)昨年の今日
① 圧政は、支配者自身が持つ力によるものではなく、支配に自ら服従する者たちが加担することで支えられている―。これが「自発的隷従論」のポイントです。(「自発的隷従が支える圧政」2020年8月25日付朝日新聞
② 人はなぜ「正義」を装い、危機として少数者を排撃するのか。ポイントは、権威を後ろ盾にした「責任からの解放」にあると社会学者(田野大輔さん)は言う。つまり責任を負うべき<顔>を隠せること。(鷲田清一「折々のことば」2020年8月26日付朝日新聞
折々のことば:1916 鷲田清一:朝日新聞デジタル
*二つの引用文は同じ事を言っていますが、自発的隷属によって正義を振りかざす人々に対して、①は解決策を提案してます。「もう隷属しないと決意せよ。するとあなたがたは自由の身だ。的を突き飛ばせとか、振り落とせと言いたいのではない。ただ、これ以上支えずにおけばよい。『目が覚める』とはそういうことです」と。心にしっかりととめておこう。

(2)3年前の今日
何を論じたかは忘れたが、熱心に論じ合った。和辻哲郎
(折々のことば 本日付朝日新聞

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