金融翻訳者の日記/A Translator's Ledger

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

Brexitをどう表記するか。

英国が欧州連合EU)から離脱することをBrexitと以前から英語のマスコミが書いていた。

1カ月ぐらい前から日経新聞が初出「ブレグジット(英国のEUからの離脱)」、その後「ブレグジット」と書き始めた。毎朝テレビ東京系で放送されている「モーニングサテライト」も6月ぐらいは解説者が「ブレグジット」と言うとすかさずMCが「イギリスのEU離脱のことですね」と合いの手で補足していたが、ここ1~2週間ぐらい、MCも注釈なしで「ブレグジット」と言うようになった(ちなみに1年数カ月前のGlexitは結局「グレグジット」にならなかった)。

今月の某ソースクライアントのマンスリーレポートもブレグジットが「大山鳴動して史上最高値」だったいう内容の記事だったので(他社もそうだろう)電話して尋ねた。

Brexitの表記どうしますか?」しばらく間を置いて「お任せします」。と言われたのだが、その後の一言が気になった。「原則として1本のレポートの中で首尾一貫していれば結構です」。これは前の担当者とは違う。同じ機関の発表する媒体なら極力表記を合わせるのが親切、というか常識だと思う。

とはいえ「それは(考え方として)違うでしょう」と言いかけたが止めた。説教するのは私の仕事ではない。ただこのレポートずっと私一人が担当しているので、私の中で首尾一貫させることにする。同じ号の中で首尾一貫させつつ、少しずつブレグジットに移していくのだ(この話題、あと3年ぐらいは必ず出続けるので)。