金融翻訳者の日記/A Translator's Ledger

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

ソースクライアントの比率が高まるということ

……帰宅するとソースクライアントX社のSさんからメール。「鈴木さん、今の仕事終わったら次これとこれをお願いします」。X社は前任のLさんがヘッドハンティングされて退職した会社。Sさんはその後任で挨拶がてら料金値上げを折衝に行って成功した先だ。なぜかSさん僕を気に入ってくれたのだろうか。前任のLさんの時はマンスリーレポートにアッドホックで月1~2件だったのが、今は常にX社の仕事を抱えていることになる。結果としてX社の比重が増え、翻訳会社の比重が減っている(断っているから)。リスク管理上は決して好ましくない。

Lさんが移った先のP社からは守秘義務契約書が来る。「いよいよ始まりますのでよろしく」とLさんからメール。これでさらにソースクライアントのが比率が高まることになる。

「先のことはともかく翻訳会社とのお付き合いあまり考えなくてもいいんじゃない?ソースクライアントがなくなったらその時考えようよ」一理あるかも。

(後記)現在は仕事の総量が減っていることもあり、付き合いのある飜訳会社は1,2社。しかも時々注文が来る程度。後はすべてソースクライアントです。「あとはすべて」と書いたが5社。定期的に仕事をくれる会社が3社。時々「お願いします!」が2社。あとは出版社(書籍です。まあこちらは水物)。これらの会社は原則として断れないので積極的なマーケティングはできません。5年前に今の状況なら結構焦ってマーケティング活動(というか飜訳会社のトライアル受験)に勤しんでいるところですが、子どもたちが巣立ってしまった今はそれほどの逼迫感はない。飜訳会社のトライアルももう何年も受けていないです(2021年5月14日記)。