金融翻訳者の日記

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

名訳を暗記する

ここ1カ月ほど取り入れている翻訳ストレッチのプログラムの一つを紹介。1回5~10分。
「日本語訳の暗記」
(1)用意するモノ
① 自分の分野の英語原本
② 自分が尊敬する翻訳者の訳本
(2)すること
①英文を読んで理解する。わからない単語、熟語を調べる。
③ 訳文を読んで英語の理解を確かめる。わからないことがあれば調べて疑問点をつぶす。
④ この訳文は英文を正確に訳した、素晴らしい日本語だなと思う部分の原文と日本語訳を自分の基準で、選ぶ。
⑤ 日本語訳を暗記する。ただし、丸暗記ではなく、英語は見てもよい。
⑥ 1日または2日後に、英語を見ながら覚えたはずの日本語を再現する。再現できなけば
(a) なぜ再現できないのか、自分がどこを間違える(覚えた日本語訳とどう違うのか:「てにをは」も含めて)かを考える。
(b) もう一度暗記し直す。
⑦ また1日または2日に、同じ箇所についてやってみる。
以上です。結構いろいろなことがわかってきます。僕は『国家は破綻する』でこれを始めて1カ月ぐらいたつかな。それまでは原文と訳文を両方音読するだけだったんですが。これを始めて1日に読み進めるスピードが格段に落ちたが、得たものは多いと思う。
お試しあれ。

(後記)「その場暗記」は今でもやることがありますが、「1~2日後に同じ箇所についてやってみる」というのはやっていません。今は原文と訳文を書き写して音読しています。

でも、「学び」に正解はないと思います。皆さんも、試行錯誤しながら自分に合った学びの方法を模索してみては?上はその一例ということで(なお、原文は「翻訳筋トレ」でしたが「翻訳ストレッチ」に書き換えました)(2021年4月26日記)。