金融翻訳者の日記

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

「翻訳志望者の審査」という仕事を終えて(2012年11月)

(私のようなフリーの)翻訳者が翻訳者候補を審査するとどう客観的に評価しようとしてもバイアスがかかるであろう(だれも自分の競争相手を増やしたくないですがな)ことはわかっているので、今回の仕事では、「思ったよりも1段階上」の評価にしようと決めて審査に臨んだ。

審査結果:応募者6名。5人がfail。一人がconditional passであった。応募者にはせめてフィードバックが必要だろうと思ったのでかなり長文(しかも英語ですぜ)の評価を書いた(で、翻訳会社側の想定時間は原文ベースで機械的にカウントしやがるんで一人20分程度だったのだが、結局一人あたり1時間かかってしまい僕の時間給はえらく低くなったぞコラ)。

conditional passなどという評価基準はなく、一通り見た上でいったんはfailと書いたのだけれども、他の5人よりはマシだったのと「1段階甘くする」という自らに課した方針に基づき、

①短い翻訳(500ワード程度)に限る(品質管理者が全部訳し直すだけの時間的余裕を作れるから)
②6ヵ月後に再審査する

という条件をつけたのである。

この提案を翻訳会社が採用するかどうかはしらない。

5人のfailについては全員すべての観点で評価最低(甘くしようがない水準)。総合評価は最低。コメントは概ね以下の通りである。

①常識的な人間であれば、このレベルで翻訳会社に応募しようと思うはずがない。
②にもかかわらず応募したということは、
(a)彼女(すべて女性であった)が一般常識を持っていないか、
(b)翻訳という仕事を馬鹿にしている、のいずれかである。

はっきり言って、もし翻訳者になろうという平均レベルが「あれ」(5人のレベル)だったら、当面私が仕事からあぶれることはないだろう、と応募者への怒りの後にはやや安心もしたが、でもやっぱり業界全体のことを考えるとちと心配ではある。

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