来月発売です。
本書では、トップがパーパスを明確にした上で、経営においては社員の自由を何よりも重視する多くの組織が、経営者の人となりや人生経験とともに紹介されています。成功事例が大半ですが、失敗事例も紹介し、その理由も探求します。
その意味で本書だけでも経営者の思想、試行錯誤の様子、組織や仕組みの変革、社員の反応、それへの対応策と結果についてビビッドな事例を追体験できますし、2018年1月に出版し、お蔭様で大ヒットとなった『ティール組織』のケーススタディ本と捉えることができると思います(FAVI、サン・ハイドローリックスなど『ティール組織』でおなじみの会社も取り上げられています)
したがって本書のみをお読みいただいても、本書を読み終えてから『ティール組織』を読んでいただいても結構ですし、またかつて『ティール組織』をお読みになって「とっつきにくいな」と思われた方も、具体的な事例や物語が満載の本書をお読みになれば再び『ティール組織』を手に取るきっかけになるかもしれません。
なお、訳書は『ティール組織』に6年遅れましたが、原著が出版されたのはこちらの方が先でした(『ティール組織』の巻末参考文献に、本書の原著が紹介されています)。
最後に本書では、巻頭の謝辞にご注目いただければと思います。原著では巻末に配置されていましたが、編集ご担当の下田さん(ティール組織からのご縁です)と私は、「この」謝辞をこそ巻頭に持ってくるべきだと考え、著者のアイザーク・ゲッツ 教授に提案し、ご了解を得ました。私は本書の姿勢とエッセンスがここに凝縮されていると思います。
どうぞお楽しみに!
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