金融翻訳者の日記/A Translator's Ledger

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

最後は「紙」だのみ

飲み会等があると会場には開始時間の30分前には着くようにしている。

といってもこれはあくまでも「努力目標」で、昨年末に某所で忘年会があったときは、開始時間の40分前に最寄り駅に着いた(駅から歩いて5分と聞いていた)のにGoogleマップに頼ったばかりにかえって道に迷ってしまい遅刻した。

先週の飲み会は最寄り駅に1時間ほど前に着き、念のためレストランの前まで歩いて場所を確認し、近くの喫茶店で本でも読もうかとカバンを開けてスマホをテーブルに置こうとした刹那に電話が鳴った。

「公衆電話から」と書いてある。

普段だったら出ないかもしれないが、何しろ宴会の1時間前なので何かがあったのかもしれないと、その「何か」だった。

「もしもし、これは鈴木さんの携帯でしょうか?(そうです)私は〇〇です。じ、実はスマホを家に忘れてしまいまして・・・。お店の名前何でしたっけ?」
「はい、▽▽▽ですよ。電話番号は・・・」
「いえいえ、メモも何も持っていないので覚えられないと思います。道順だけ教えていただけますか?」
「はい、駅を降りたらまっすぐ300メートルばかり歩くと右側に1階がファミマ、2回がロイヤルホストなので、そこを右に曲がって・・・」

なぜ道順がすらすら出たかというと、その15分ほど前にその店に電話して道順を尋ねていたからだ。年末の轍を踏みたくなかったのである。

てなわけで、彼女も何とかお店にたどり着き、予約時間通りに飲み会がはじめられたわけです。

「もし携帯に出ていただけなければ、私今ごろどこにいたか・・・」
「でもどうやって僕の携帯番号を知ったのですか・・・?」
スマホ忘れた!!と思ってカバンを慌ててあさったら名刺入れが出てきまして、そこに運よく鈴木さんのお名刺があったのです」「よかったですね~」

僕自身は、飲み会の時には会場への地図と連絡先を紙に出して持っていくことにしている。自分でそうするようにした、というよりも「お父さん、何があるかわからないのよ」という妻の助言による。

先日の彼女も、結局最後は紙に頼って僕にたどりついたわけです。

今日の宴会も紙で行き先を持っていきます(もうプリントアウト済み)。